「三沢昼いか」(スルメイカ)は、三沢沖の太平洋沿岸で昼漁獲され、優れた品質管理のもと、翌朝には首都圏の中央市場やスーパーなどに陳列されることから、味も鮮度も抜群との評価を受けています。
この評価は、以前築地市場に働く人たちが、発泡スチロールの容器に描かれている赤い飛行機(ミスビードル号)の絵を見て、その箱を「赤とんぼ」と呼びはじめ、その呼称とともに、品質の良さが流通関係者に浸透し、定着することとなりました。
現在、三沢漁港は(一社)大日本水産会の優良衛生品質管理市場に認定され、漁船にも海水殺菌装置を装備するなど、さらに品質管理を徹底し、この「三沢昼いか」を発送しています。
漁期はその年により若干異なりますが、概ね7月〜12月となっています。
●「三沢昼いか」地域団体商標制度に登録
この地域団体商標制度は、特許庁が地域の名物にお墨付きを与えるもので、「三沢昼いか」はこの制度に令和3年6月3日に登録されました。
●「三沢昼いか」(スルメイカ)の水揚状況
スルメイカは、三沢漁港の主力魚種です。近年、全国的にスルメイカの資源減少が顕著となっていますが、三沢漁港においても同様の状況が続いています。令和2年度における三沢漁港のスルメイカの漁獲量は約10,500トン、漁獲高は約6億5,700万円となっています。そのうち、約7割が首都圏へ出荷されています。
●最良の漁場
スルメイカは成長しながら日本海を北上し、黒潮と親潮のぶつかり合う青森県太平洋沿岸(三沢沖漁場)までの到達にあわせて、サイズ・肉厚・甘味などが最良の成魚となり、潮の丁合いで滞留するところで漁獲される豊かな海産資源です。 大衆魚であるスルメイカは、東シナ海方面の南の海で生まれ、餌である動物プランクトンを求めて、北の海へ向けて回遊します。そのプランクトンが、南の海より10倍程度、日本海側より数倍程度豊富だと言われている漁場が、三沢沖から三陸北部沿岸の海なのだそうです。 だから、ここで獲れるスルメイカが最良の品質だと言えるのです。
イカには「タウリン」が多く含まれ、その主な働きは、
イカには、100g中15gの豊富なタンパク質が含まれており、しかも低脂肪で低カロリーです。そのため、のびざかりの子供達にも理想的な食品ですが、高血圧や脳卒中の予防にも重要な働きをするため中年以上の方の健康づくりにもかかせません。
イカのタンパク質にはタウリンというアミノ酸も含まれています。タウリンは、肝臓中のコレスレロール代謝を改善するといわれています。その他にも高血圧や胆石などの成人病の予防にも大きな役割を果たしています。タウリンは母乳にも大量に含まれており、赤ちゃんの知育発達などにも役立っていると言われます。